大学史史料室で作業を続けて参りました木下保氏に関する資料整理が一段落しましたのでご報告いたします。
声楽家・木下保氏(1903〜1982)に関しましては、以前にも大学史史料室のホームページでご紹介しました。
木下氏の略歴や資料概要は こちら 、写真資料の紹介記事は こちら をご覧ください。
木下氏の資料は、ご三女の増山歌子様より、2011(平成23)年から2020(令和2)年にかけてご寄贈いただいたものです。
もともと渋谷区(代々木上原)のご自宅(「木下記念スタジオ」として2017年まで使用)で保管されていた大切な資料。
「学生たちに閲覧・活用していただきたい」と大学史史料室に託してくださいました。
約10年にわたりご寄贈いただきました資料たち、その数およそ1,600点。
木下氏が所蔵されていた楽譜(自筆譜、出版譜、サイン入り、書き込み入りなど)、演奏会資料(チラシ、プログラム)、録音資料(LPレコード、カセットテープ、CD、DVD)、書籍(詩集など)、書簡、写真などがございます。
木下氏の活動や思想を知ることのできる貴重な資料の他に、交流のあった作曲家(信時潔、髙田三郎、團伊玖磨など)の関連資料も含まれています。
最後に作業メモを少し記します。
このたびの資料整理は、おおむね以下の手順で進めました。
①現物確認
→資料1点1点の状態を確認をしながら、データとの照合作業や資料番号記入用紙の挟み込み
②資料一覧表にデータ入力
③箱詰め・配架
→破損している資料は中性紙封筒などにいれ、各資料を書類保管用箱へ
※寄贈者様がクリアファイルホルダーなどに入れてくださっていた資料は、収納用品ごと活用させていただいているものもあります。
このたび整理を終えた資料は、大学史史料室にて閲覧していただくことが可能です。
資料リストはこちら
※基本的には資料・データをいただいた順に整理番号をつけています。一部、寄贈者様からいただいたデータを大学史史料室で編集した資料もございます。重複している資料や現時点で現物が見当たらない資料にはリスト上で取消線をひいています。