本学作曲科の卒業生で、現在演奏藝術センター助教でいらっしゃる岩崎真先生より大変珍しい資料をご寄贈いただきました。1970年代末〜1980年代の学生新聞や藝祭、新入生歓迎祭、四芸祭などのパンフレット、漫画研究会の会誌など、先生が学部1、2年生の頃に学友会委員や藝祭委員を務められた関係で収集なさったものです。どれも学生でいらっしゃったからこそ集められた資料ばかりです。
当時の学生自治会は活発に活動しており、奏楽堂(現在の旧東京音楽学校奏楽堂)の取り壊しが検討された際には反対の声をあげ、音楽ホールとして活用しながら上野で保存することを熱心に呼びかけていたようです。学生たちの熱い空気が伝わってきます。
東京藝術大学の学園祭「藝祭」のメイン・イベントといえば「お神輿」ですが、当時は発泡スチロールではなく木材で骨組みを作っていたのですね!当時の藝祭の様子が伺える資料です。
漫画研究会の会誌(漫画)もたくさんご寄贈いただきました。この会に入っていた藝祭メンバーとのお付き合いで購入されたとのことです。ここでは表紙のみ掲載いたしますが、さすが美術学部生・院生、プロのような見事な筆致でした。
ご興味をお持ちになった方はぜひ大学史史料室へお越しください。皆様からのご寄贈もお待ちしております!
岩崎真先生 プロフィール
昭和53年(1978)東京藝術大学音楽学部作曲科入学、大学院修士課程修了。現在同大学演奏芸術センター助教として藝大奏楽堂における演奏会の収録に携わっている。国際コンピュータ音楽会議 ’93、’95、’97に作品が入選。科研費研究論文「新奏楽堂におけるホール音響特性と聴取の諸問題」(共著:2000)。著作物『サウンドシンセシス 電子音響学入門』(共著:講談社2011)などがある。