東京藝術大学音楽学部音楽総合研究センター特別展示 楽譜のいまむかし 第二弾

東京音楽学校に響いた うた

2017年9月6日(水) 〜 9月10日(日)

会期中無休 10:30〜16:30(最終入場16:00) 入場無料

主催:東京藝術大学 音楽学部 音楽総合研究センター
会場:東京藝術大学 音楽学部 音楽総合研究センター閲覧スペース

2017friends1
2017friends2

展示趣旨

本展では、大学史史料室がこれまで保存・研究を行ってきた資料を使用しており、その中でも2014年に木下記念スタジオ 増山歌子氏より寄贈された声楽家 木下保(東京音楽学校声楽科主任教授を務めたテノール歌手 1903-1982)にゆかりのある資料を中心に構成している。今回は、木下保と同世代であり、交流のあった橋本國彦、深井史郎、下総皖一や彼らの教え子世代にあたる團伊玖磨といった日本音楽界を牽引した作曲家たちが木下保のために作曲した楽曲や、彼の声に合わせ移調を行ったと考えられる手稿譜15点を展示する。

また木下保自身による作品や当時の東京音楽学校内で歌われた学生歌・級歌、また明治以後、文部省唱歌編纂の為に同学校内に設置された唱歌編纂掛で生み出された『新歌曲』など、あまり広く知られていない作品にも触れている。

展示資料演奏プログラム

日時:2017年9月9日(土)15:00〜
10日(日)12:30〜 15:00〜

於:東京藝術大学音楽学部音楽総合研究センター内
定員:40名

兎束龍夫 《東京音楽学校学生歌》(作詩者不詳)
深井史郎 歌曲集『日本の笛』より《Ⅱ.出舟》(北原白秋 詩)
《Ⅲ.矢部のやん七》(北原白秋 詩)
橋本國彦 舟歌《城ヶ島の雨》(北原白秋 詩)
《田植唄》(林柳波 詩)
露木次男 《馬追手綱》(藤田健次 詩)
下総皖一 《春浅き》(江南文三 詩)
《見渡せば》(作詩者不詳)
團伊玖磨 《恩師を讃える歌》(大谷智子 詩)
草川宏(信時潔 監修) 《級歌》(一色範義 詩 風巻景次郎 監修)

演奏者

小玉友里花(Soprano こだま ゆりか)
山下裕賀(Mezzo Soprano やました ひろか)
澤原行正(Tenor さわはら たかまさ)
髙崎翔平  (Bass たかさき しょうへい)
高橋健介(Piano たかはし けんすけ)