「戦没学生のメッセージⅢ 戦後76年 里帰りコンサート」の開催が来週末に迫っています。

COVID-19の新たな感染者は、残念ながらさらに増えています。そのような状況下、大学側も感染防止対策を講じ、出演者各自も日々の生活に注意し、学内で”合わせ”が始まっています。

 

写真は、一昨日の夜おこなわれた《級歌》(草川宏作曲)と《惜別の譜》(讃井智恵子作曲・鬼頭恭一編曲)の練習風景です。

歌い手もマスク着用、互いの間隔を開け、シールド越しでの合わせです。

《級歌》は草川宏さんが同期トランペットの一色範義の歌詞に作曲した、同期クラスのための合唱曲です。仲の良いクラスだったそうで、自分たちのクラスの歌を作ろうという話が盛り上がり、学年でただ一人の作曲専攻だった草川さんが作曲することになったのでしょう。

《惜別の歌》は、鬼頭恭一さんが、築城海軍航空隊に配属されていた時、東京音楽学校で会ったことのある讃井智恵子さんと再開し、讃井さんに作曲を勧めたそうです。讃井さんが作曲した旋律を鬼頭さんが混声四部に編曲した楽譜が残されています。コンサートでは、松岡あさひ氏が新たにピアノ伴奏を加えた版で演奏します。とても短い曲ですので、しっかり聴かなくては!

松岡氏は、当時の学生が伴奏を付けたらこんな感じではないか、と想像しながら編曲されたそうです。

コロナ禍のため練習も短時間ながら、声のバランスや細部の曲づくりがおこなわれ、練習は和やかでありながら真剣そのものでした。メディアの取材も入っていました。本番では息の合った演奏を楽しみにしましょう。