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2021年4月、大学史史料室にL. v. ベートーヴェン関連の展覧会図録が寄贈されましたのでご紹介いたします。

 

L.v. ベートーヴェン生誕250年にあたる2020年、StadtMuseum Bonn(ボンの市立博物館)で展覧会 Wirres Haar und rotes Halstuch. Beethovens Bild im Mangaもじゃもじゃ頭に赤マフラー:マンガに見るベートーヴェン)が開催される予定でした。

このベートーヴェンとマンガ/アニメの展覧会は中止となりましたが、図録は2020年に作成されました。

※出版事項(奧付)における刊行年は2020年。ただし実際の刊行は2021年3月26日(ベートーヴェンの命日)の直前!

 

編集は同博物館の館長(設立者、キュレーター) Ingrid Bodsch イングリト・ボーチュ 氏と、東京藝術大学でもお馴染みの小澤和子氏とMatthias Wendt マティーアス・ヴェント 氏御夫妻です。

本文はドイツ語ですが、寄稿者には小澤氏の他に土田英三郎氏や朱戸アオ氏(漫画家、表紙と短編1本を担当)などの日本人(本学出身者)も含まれています。

 

 

 

441ページにおよぶ本文には多くの図版があり、眺めているだけでもワクワクします!

手塚治虫の『ルードウィヒ・B』やC.M. シュルツの『ピーナッツ』などの世界的に著名なマンガ、高畑勲の『セロ弾きのゴーシュ』のようなアニメについても図版入りで紹介されています。

そして!

大学史史料室が提供した資料(下記)も掲載されているのです!

 

p. 393. グスタフ・クローン指揮、東京音楽学校奏楽堂におけるベートーヴェン《第9交響曲》演奏時の写真

 

この写真は、《第9交響曲》日本初演(指揮者以外、全員日本人で演奏された全曲初演)のときに撮影されました。

場所は東京音楽学校奏楽堂、時は1924(大正13)年11月です。

こちらの写真は大学史史料室のホームページ(東京音楽学校〜東京藝術大学 音楽学部のあゆみ)にも掲載されています。

 

なお、このたびご寄贈いただきました図録は、著作権法上、日本で販売が可能かどうか不詳だそうですが、ドイツではボンのベートーヴェン・ハウスが販売しています。

ベートーヴェン・ハウスのこちらのぺージにはPDFによる内容紹介もあります。

また、You Tube の宣伝動画をこちらからご覧いただくことができます。

ご興味のあるかたは、ぜひ一度ご覧になってみてください。