今年度の大学史史料室の大きな試みの一つである

所蔵資料の燻蒸消毒及び、ドライクリーニングを実施しました!

 

今回、こちらの作業を依頼したのは

大学美術館や美術学部の文化財保存修復科、近隣の東京文化財研究所の燻蒸消毒も担当されている

「イカリ消毒株式会社」さんです!

 

 

前回もご紹介しましたが、今年度大学史史料室には新しい書庫ができ、そちらに移動書架も設置されました!

ご紹介記事はこちら

 

こちらの書架に長く地下に保管されておりました、教育資料編纂室倉庫の資料(入試関連文書、支出簿等、事務系資料など)

を収容することとなりました。

 

保存していた資料は、経年劣化や内外のカビ、またそれによるシミなどがあり、このままの状態では資料保存、利用に適さない…ということで、

ダンボールにしておよそ100箱分を全て消毒するという一大プロジェクトとなりました!

作業としては、

燻蒸(炭酸ガスによる殺虫+酸化エチレン+代替フロンガス134aによる殺カビ)
 ↓
クリーニング(除菌処理)
 ↓
配架

という流れになります。

 

まずは、燻蒸処理が行われました!燻蒸作業はイカリ消毒様の会社にて行われるので、一度資料を全て運搬します。

下の写真は、その時のもの。こちらの台車9台分の資料全てを燻蒸していただきました!!

資料運搬

 

 

燻蒸を終えて戻ってきた資料は、ドライクリーニングが施されます。

こちらの作業は大学史史料室の書庫にて行われました!

2日間かけて、一つ一つ資料の細かいホコリ等を落としていただきました。

手際の良い作業にただただ感心し、そして資料がいい状態となったことで史料室スタッフも一安心です!

 

 

さて、我々スタッフはここからの配架作業が大変です!!汗

これらの資料は、これまで順不同に箱に入れられた状態で保存されておりました。

資料は全てリスト化され、既に公開もしておりますが、

新しく保存場所もでき、クリーニングもされたことを良い機会として

リストの更新、そして並び替えも行うこととなりました!

 

燻蒸・クリーニングを終えた資料をひとつひとつ確認しながら配架しております!

総数として1300点ほどある資料です…大変な作業ではありますが、

活用・管理がしやすくなるよう、また今後活用されることを祈りつつ作業を続けています!

配架作業中!

 

 

これらには既に研究に利用されている資料もあります!現行のリストはこちらからご覧いただけます!

ぜひ、新しくなるリストにもご期待下さい!!