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「戦没学生のメッセージ」のプロジェクメンバーである大石泰先生がご担当されている

講義「コンサート・プロデュース論」にて、戦没学生の作品演奏が行われました!

 

この講義は、『プロデューサーの仕事とは何か、演奏芸術センター主催のコンサートを手がかりとして、

コンサート・プロデュースの理念の実際を考える』という概要の一般教養科目です。

 

コンサートの制作について、広報、企画書など様々な視点から

【コンサートを創り上げる】過程を学ぶことのできる講義です。

 

その講義において、先週行われました「奏楽堂バックステージ・ツアー」と同じ内容の見学会が行われ、

さらには!奏楽堂の反響板の仕様を変えることでどのような変化が起こるのかという実践も行われました!

授業をされる大石泰先生

 

 

今回演奏されたのは葛原守さん作曲の《かなしひものよ》です。

過去2回の「戦没学生のメッセージ」でも演奏していただきました金持亜実(Sop.)さんと松岡あさひ(Piano)さんによる演奏です。(贅沢です!笑)

 

まずはオルガンのコンサート仕様による演奏でした。

オルガン仕様での演奏

 

反響板はホールの容積を最も大きくしたものだそうで、反響板が一番上まで上がった状態です。

(天井が写っておりませんが…)

 

客席の学生たちが立っているのは何故?とお思いかもしれません。

実は、演奏中は「自分の最も好きな音響の席を探す」というものを実践していたのです。

 

次のホールの仕様はオペラ仕様です!

 

この他にも客席上の天井の高さも変わっておりました。

奏楽堂のように、天井の高さを変えることで反響を変化させるホールというのは日本国内に2つ(奏楽堂含む)しかないそうです。

 

なかなか見る機会のない、ホールの仕様変化を見学したあと、再び演奏者のお二人によるオペラ仕様での演奏。

オペラ仕様での演奏

二回目の演奏の演奏の時、学生たちは全体的に後ろの座席を好んで座っていたそうです。

ホール関係者の方は前に来るだろうと予想していたらしく、興味深く結果をご覧になっていました。
 
 
 
 
 

演奏者の金持さんに2回の演奏の違いについてお伺してみました。

●オルガン仕様のとき … ホール全体に柔らかく音・声が響いている感覚

 

金持さんが奏楽堂で演奏される時の響きはこちらの仕様だったそうです。

 

 

●オペラ仕様のとき … 自分の周りで音が響いている感覚

 

ピアノの前奏の聞こえ方も、ご自身の耳にもよく響き、大きい音のように感じられたそうです。

 

ピアノの松岡さんも金持さんと同じ印象を持たれたそうで、自分達で響きを作る・確かめるのは

二回目の方がいいかもしれないが客席でどう聞こえているのか分かりにくい、と言われておりました。

 

 

演奏者、そして観客側にとってもとても面白い実践となりました。