今週、堀内カラーさんと資料保存器材さんに依頼をしていた資料が戻ってきました!

 

戻ってきた資料

 

 

堀内カラーさんは写真サービスやビジュアル制作、フォトアートなど幅広く扱っており、

デジタルアーカイブ事業も行っている企業です。
資料保存器材さんは図書、雑誌、新聞、地図、図面、写真などの紙媒体記録資料の修理、

文化財などを長期保存するための保存包材などを作成している企業です。

 

 

 

史料室のスタッフもデジタル化作業を行いますが、状態の良くない物や貴重資料などについては

専門業者であるこの2社の企業さんに依頼をしています。

 

 

今回修理とデジタル化を依頼した史料はこちら

 

◎文書綴
1.『自明治三十二年 至大正十二年 外国人教師関係書類 東京音楽学校』
2.『自大正十三年 至昭和十一年 外国人教師関係』
3.『自昭和十二年 至昭和十三年 外国人教師関係』
4.『昭和十三年 至昭和二十四年 外国人教師関係』
5.『外国関係往復 自昭和五年』
6.『昭和十七年九月 満州慶祝演奏旅行書類』
7.『満州慶祝演奏旅行』(領収書など)
8.『昭和十八年九月 山本元帥讃仰 演奏旅行収支計算書』

 

 

また、東京藝術大学百年史(芸大図書館OPAC画面)に使用した写真アルバム、

東京音楽学校時代の写真アルバムのデジタル化もお願いしました。

 

今回依頼した資料はほとんどが「和綴じ」と呼ばれる製本方法で綴じられており、

まずはそれを解体し、ドライクリーニングをしてもらいます。

 

さらに、折れやシワの伸展を行う「フラットニング」という作業を経て

デジタル化作業へと移ります。

このときに、破損箇所などについては修補も行います。

 

フラットニング&修補されたページ

 

 

デジタル化のための撮影後は再製本をしてもらい、資料ごとに作成される保存包材に入れられます。

 

再製本後

 

こちらの保存包材は紙の劣化(酸化)を防ぐための中性紙でできています。

保存包材のままではどの資料かわからなくなってしまうので…

背表紙をつけ、整理整頓しました!

 

保存包材に入った資料

 

それぞれ資料にあった包材となっているため、高さが微妙に違います。

 

保存包材に入った資料

 

大学史史料室のすべての資料をこのようにできればいいのですが…

資料の数や費用についてなど、いろいろな課題があります。

今回デジタル化されたこれらの資料は順次公開予定です!

東京音楽学校にきていた外国人教師についての資料たち。公開をお楽しみに!